自分で自分を諦めない

#関ジャム ボイトレ回

2021/02/07鑑賞。

 

曲がりなりにも歌をやっていた身からすると、 #関ジャニ∞ の歌の伸び方は半端じゃなかった。歌い方には誰しもクセがある。クセを短期間で直すには指摘をそのまま受け止める心の強さと謙虚さ、体力、粘り強さetc、色んなものが必要。音楽を愛する気持ちも必要不可欠。加えて、彼らはあの短期間でクセを直すだけでなく新しい自分の声や音域、表現を獲得し自身の歌手性を拡張するまでに至っていた点もすばらしかった。

 

大倉くんが「自分たちの可能性を諦めなかった」と言っていたけれど、これは音楽以外でもすごく難しいこと。困難にぶつかれば「もうダメかもしれない、限界かもしれない」と思ってしまうのは自然な心の動き。自分一人じゃなくグループでの活動なら尚更。全員が同じ熱意を持っていないとグループは生まれ変われない。

 

#ゴスペラーズ 北山さんが感動して泣きそうになった気持ちがよくわかる。指摘をあんなに素直に受け止めて諦めず歌い続けることがどれだけ苦しいか。できない自分に向き合い続けることには勇気がいる。あまりにも大変で、歌自体が嫌いになりそうになることだってある。それでも彼らは諦めなかった。

 

これまで20年近くアイドルとして活動してきたのに自分のスタイルに変なプライドがなく、驕りがない点も素晴らしい。特にヤスくんはそれが如実に出ていた。ともすれば「全否定」ともとれる指摘を「もっと良くなれる」と受け止めレッスン以外の時間もひたむきに努力する姿勢に心打たれた。

 

私は数年間eighterをやっていたので、「ヨコヒナは歌苦手」「大倉くんが低音担当」なのは知っていた。これまでジャニーズの色んなグループを推してきた経験からこの役割はずっと固定だと思っていたのに。キャリア約20年にしてここを揺るがすとは、関ジャニ∞はやはりとんでもないメンバーの集まり(良い意味)。

 

すばるくんが「卒業」して心の整理が付けられなかったことと、音楽に向き合う姿勢が少し惰性っぽくなってきた(楽器は向上するが歌ダンスは現状維持)ことが原因で、2年前にeighterを辞めた。でも、今回のプロジェクトを見させていただき、大倉くんの歌にかける情熱、関ジャニ∞への愛に心揺さぶられた。

 

彼はまだ関ジャニ∞の「歌」を諦めていないのだ。長年リードボーカルを務めてきた2人が抜けても「俺らはこんなもん」と投げずに怠けずにスキルアップしようとしている。後輩のプロデュースもしながらの1年間のボイトレ、どれだけ大変だっただろう。それをやり遂げたことからも彼のファンに対する誠実さが伝わる。

 

ファンにお見せするなら、できる限りのものを届けたい。関ジャニ∞を諦めたくない。見てろよ。そんな、言うなれば「信念」に近いものを彼からは感じるのだ。実を言うと、私は関ジャニ∞の中で大倉くんが唯一苦手だった。冷たさを感じる瞬間があったからだ。しかしそれは彼の長所だったようだ。

 

彼は周囲や自分、状況を俯瞰で見る観察眼を持っている。さらに良い意味で感情を排除して物事に取り組むことができる。それが私の目には一時期「冷たさ」として映ることがあった。しかし今はそれを完全に彼の長所として認識できる。ならば、今や、eighterでない状態でいる理由が私にはない。

 

「自分で自分を諦めないで」というメッセージを届けてくれてありがとう。やっぱり関ジャニ∞に着いていきます。

 

P.S.TVerの見逃し配信めちゃくちゃ助かった!笑

配信を決めてくれたスタッフのみなさんにも謹んで感謝申し上げます🙇